エラめくれの治しかた

どうやらここに来る人の中で、「エラめくれ」で検索をかけてくる人がいるようだ。
今まで2匹のアロワナのエラめくれを手術無しに治した。
この私の経験から、エラめくれの治しかたを書いてみよう。
まぁ、ほとんど普通の本に載ってることと変らないけどね。


水換え
まぁ、これだけで治るようだと
水槽の濾過が追いついていないか
私のように長期間サボっていたか、どちらかだと思う。
長期間サボっていただけならともかく(それはそれで最悪だが(笑)
濾過が追いついていないだけだとすると
治ったあとも頻繁に水換えしないと再発するだろうから
いつかは根負けしてしまうような気がする。
その根性があれば別だけど、私なら濾過を強化する。


パワーヘッドで気泡入り水流をつける
これもよく本に書いてある。
そこそこ効果がある気もする。


私はエラめくれには2種類あるように思う。
ひとつはエラ蓋の固いところが徐々にめくれてくる場合である。
こっちは最悪手術が必要な悪性な場合であるが
これとは別に、上手くは書けないのだが
ちょうど小学生の時にかぶってた運動帽のつばを
かぶってる状態で「ぺこん」とめくった感じのめくれ方があるように思う。
あれが何かの拍子で力を加えれば元に戻るのと同じで
要は「何かの拍子」を与えてやれば
エラのめくれも「ぺこん」と戻るのだと思う。
だから、エラめくれの治しかたも、上に書いた全うな方法のほかに
私が経験したさまざまな方法
(多くは以前飼っていたシルバーで効果があった方法だが)
を列挙してみると全て同じ理屈であることが分かる。

水換えの水を勢いよく出して、アロワナに前方からあてる。
アロワナを脅かして勢いよく泳がせる。
アロワナのエラを手で撫で付ける。


これら全て効果があった。
今回のブラックアロワナのくろすけのエラめくれに関しても
治ったきっかけはセパレーターを抜く時に
驚いてダッシュしたのがきっかけだったと思う。
それでも、めくれるきっかけが、水質の悪化
それによるエラへの負担
その結果エラの内部(呼吸に携わる器官?なんていうんだっけ?)が腫れて
表のエラ蓋がめくれやすくなる、ということであろうから
その腫れが引かないとまためくれてしまう。
うちでも一度エラめくれが再発してしまったのは
内部の腫れがまだ引いていなかったからであろう。
よって、水質の改善はエラめくれを治す前提条件となる。


広い水槽に移す。遊泳スペースを広げる。
今回はセパレーターをはずすことによってこれを行った。
これによりアロワナが長距離をすいーっと泳げるようになるので
エラめくれが「ぺこん」と治る可能性が高くなる。


また、以前シルバーを飼っていたときのことをいうと
そのときはずっと狭い水槽で飼っていたので
泳ぐルートが決まってしまって、内回りでまわる方のエラが
その無理なターンにあわせてめくれていたような気がする。
要するにずっと同じ方向に(エラがめくれる方向に)力がかかっていたので
水質に問題が無くてもエラはめくれたし
上記の対症療法を行って一時的に治しても
すぐに再発したのではないか?
それを現在の本水槽に移したところ
長い直線距離をすいーっと泳げるようになったし
ターンも無理なく出来るようになったので
あるとき何かの拍子でエラがぺこんと元に戻り再発しなくなったのだと思う。


手術
私は経験したことがない。
出来れば一生経験したくは無いなぁ。


ものはついでに、もう一つ勝手な私の思い込みを書いてみる。
上であげたエラめくれの2タイプのうち
南米系のアロワナでは「ぺこん」とめくれるのが多くて
アジアアロワナでは「徐々に変形して」めくれるタイプが多いような気がする。
これは私はアジアアロワナを飼育した経験は無く
ショップでエラがめくれてるアジアアロワナを見て感じたことがもとなので
外れてるかもしれない。
そもそも思うのだが、南米系アロワナの方がアジアアロワナより
エラ蓋の柔らかい部分が長い気がする。
こういった構造上の違いも起因するような気がする。