アロワナを飼いたい同僚

職場の同僚がアジアアロワナを飼育したい、という。今も金魚や小型魚を飼育されているそうで、前からアロワナを飼ってみたいといっていたが、このたびご家族の同意が得られたらしい。身近にアクアリスト、それも大型魚のキーパーが増えるのはうれしい。できるだけ相談に乗ってあげたい。大型水槽を入れた経験(失敗談多し(笑))を他の人に役立てたい、という気持ちもあるし、自分ではもう新しい設備を入れることはないので、人が設備を入れるのを見て楽しみたいという下心もある。私は魚はもちろん好きだが、設備をああでもないこうでもないと考えるのもそれと同じぐらい好きなのだ。
しかし、今回はなかなか難しい。
設置条件には何の問題もない。同僚は持ち家に住んでいて、郊外にある家らしく玄関前に応接スペースがあるのだそう。たたき(玄関の靴を脱ぐところ)にW3000、D1000ぐらいのスペースは確保できるらしい。たたきの上なら床補強の心配もない。給排水は床下から配管を回して、あがりかまちを貫通させて水槽に結線すればO.K.。夢膨らむ膨らむ(他人の家のことなのに(笑))。
じゃあ何が難しいのか?この同僚、女性なのだ。素敵な旦那様もいらっしゃる。旦那様のご両親とも同居されているそうだ。アジアアロワナを飼育するための大型水槽を設置することにはご家族の方も同意してくれたらしいのだが、アロワナの値段はともかく、水槽の設置にまさか軽自動車一個分ぐらいかかるなんて想像もしていないのではなかろうか?いや、安くすませようと思えばいくらでも安い設備はあるのは知っているが、そういう製品で、私が安心して勧められる製品は知らない(身近に使用例がない)。
この同僚が男性なら、私は多少同僚の奥さまに白い目で見られても、いろいろ相談に乗ったり口車に乗せたりして、素敵な水槽と魚を手に入れるお手伝いをするだろう。まぁ、私のような馬鹿みたいな設備を入れさせるつもりはないにしても、W1800×D750×H600のオーバーフロー水槽・給排水結線込み、ぐらいなら、アジアアロワナを長く飼育するなら設置しても罰はあたるまい。しかし、相手は素敵な旦那様がいらっしゃる女性である。いかにこちらに変な下心がないにしても(他人の水槽設置の手伝いをしてみたいという下心はあるが)立場を逆に考えてみて、私の家内が同僚の男性にそそのかされて、軽自動車一台分かかる趣味に手を出したら、温かく見守りたいとは思っても、多少悪い気がするのは否めないであろう。
とりあえず、私が昔読んだアロワナ飼育のための入門書を貸してあげて読んでもらうことにした。そういう本を読んでちょっとネットなどで調べれば、初期投資にいくらぐらいかかるかわかるはずだ。それで躊躇するようなら、本人のためにも家庭の平和のためにも、撤退するのが賢明だと思う。そうなったら寂しいが…