忘れえぬ思い出

宿直明け。ちょっと早退できたので、プールに行って汗をながす。昼間のプールは気持ちがいい。
今日は家内の帰りが遅いので夕食は独り。歩いてラーメン屋に行き、生ビールに餃子、麻婆豆腐、ラーメンとてんこ盛り食べる。腹いっぱい、ほろ酔いで歩いてかえるのがまた気持ちいい。帰ったらすぐにベッドで寝てしまう。
どのくらい寝ただろうか?突然同僚から電話がかかってきた。寝ぼけているのでよく分からないが、急な仕事が入った?などといっている。宿直明けの私を呼び出すなどどんな緊急事態か?と思ったが、よくよく聞いてみるとただのいたずらで、飲んでるからとお誘いの電話だった。こうやって家にいるときに飲みのお誘いが突然かかるなどいつ以来だろう?自分も周りも歳をとり、家庭を持ち、子供もいたりすると、突然の飲み会などあまり無いし、突然誘うことも誘われることも無くなった。もちろん喜んで向かうことにした。
私を呼び出した同僚は今月で転勤になるので、仲良しで集まってプチ送別会をしていたようだ。同僚は私と同期で同い年だが部署が違うのでこうやって一緒に飲むことはほとんど無かった。彼の方が私よりも数段忙しい部署にいるので、こちらから誘うのも気が引けていたのだ(誘っても忙しくて来れなかっただろうが)。彼は同期とは言っても、私などとは比べ物にならないくらい仕事が出来、努力もして、考え方も大人である。あまり一緒に飲んだことも無かったが、飲んでみるとかなり面白い。しゃべりも面白く、しかもイケメン。ここまで来ると同期の嫉妬をはるかに通り越して尊敬に値する。もっと一緒に仕事をしたかった。残念であるが、私のレベルではまだ彼の仕事に追いつけていないのでよかったのかも知れない。
この夜の飲み会は深夜まで続き、楽しい時間を過ごすことができた。その同僚はあらゆる関係部署で好かれていたようであるが、盛大な送別会を頑なに拒否し、それぞれの部署で気の合った同僚と小さな送別会と称した飲み会を開き別れを惜しんでいたようである。今日のプチ送別会もその同僚と私をいれてたった4人であったが、他の二人もとてもよい人であるので、時間を忘れて飲むことが出来た。ただ、この会にどうして私が呼ばれたのかはさっぱり分からなかったが…
梅雨の夜の忘れえぬ思い出、となった。