ホームシアター(追記しました)

私はホームシアターとして今までNIRO620というマイナーな製品を使っていた。これはフロントサラウンドシステムで、フロントの一個のスピーカーをテレビの下において、あとウーファーが一個、それにアンプ、それだけにもかかわらずそこそこサラウンド感が得られ、しかもなかなかいい音が鳴ってクラシックを聞く家内にも好評であった。
しかしそのNIRO620は故障してしまいアンプの電源が入らなくなった。修理に出そうとしたところこのNIROという会社のHPはサーバーメンテナンス中との表示でもう一月ぐらい音沙汰が無い。2chのうわさでは倒産したのでは、とのことである。このNIROという会社の社長は以前もひとつ会社をつぶしたらしい。いい製品を作るだけでは会社は成り立っていかないのだろう。
今月は葉加瀬太郎のライブDVDボックスも出ることだし、サラウンドシステム無しではちょっと…
もう思い切って買ってしまおう!今回はマイナーな会社はやめ、超メジャーな会社にしよう。この際だからバーチャルサラウンドもやめ、リアル5.1chサラウンドを構築しよう!
で、買ってしまったのがこれ。

Pioneer ホームシアターセット 5.1ch サラウンドシステム HTP-S717

Pioneer ホームシアターセット 5.1ch サラウンドシステム HTP-S717

トールボーイスピーカーがある高級感あふれる(笑)システムにもかかわらずとても安価*1なのはHDMI入出力が無いなどリンク機能や最新音源に対応していないからであるが、うちのテレビにはそもそもリンク機能はついていないし、最新音源ももちろんない。そのうち欲しくなるかな、とも考えたが、そんなものはどうでもよい。なぜならこの商品を選んだ一番のポイントは、ワイアレスサラウンドスピーカーがあることだからだ。このスピーカーにはCDレベルの音しか転送できないらしいので、そもそも最新音源に対応できないのでよいのである。このワイアレススピーカーが一個体であるのもまたいい。そりゃあ二つに分かれていたほうが臨場感は上であろうが、片付けるときに面倒くさい。これで充分である。何しろ今まではフロントのみのバーチャルサラウンドで満足していたのだから。もっと高級なアンプ等をそろえるほうがそりゃ音はいいのだろうが、セットアップも面倒だし。この製品は部屋の環境に合わせて理想のサラウンド環境に整える、自動音場補正システム「MCACC」というのを搭載しているのでこれまた簡単である。
しかし普通の5.1chサラウンドシステムというのはセッティングに時間がかかる。梱包を解くにも時間がかかるし、この製品はトールボーイスピーカーの組み立てもあるのでなんだかんだで3時間はかかってしまっただろうか?
大量に出たゴミを片付け、一息ついて早速試聴してみる。サラウンドの包まれ感はフロントサラウンドと比べようもないぐらいすばらしい。自動音場補正システムの効果かどうか知らないが、音のつながりに不自然な部分は全く無い(多分。私の耳はあまりあてにならないが…)。音も、私の好みの音であると思う。しかし、家内には受けはイマイチ。家内に言わせればこのシステムの音は音楽向けと言うより映画向けなのでは?とのこと。さすが学生時代ずっと音楽をやっていた家内、厳しい意見である。
とはいえ、テレビのスピーカーに比べれば段違いにいいはずだから、葉加瀬太郎のDVDボックスが出るのが、今から楽しみである。

*1:価格.com最安値で買ったので、ここのリンクの価格よりも何万円も安く手に入った