ちょっと心配(取り越し苦労だとよいが…)

日中の仕事が終わって時間ができると
ネットをみてしまう。
そしてさらに時間があると、こうやってブログの更新をしてしまう。
最近このブログにはコメントがない。
ちょっと寂しいが、もともと自己満足でやっているブログなので
それは別に問題はない。
ただ、名指しで大変恐縮なのだが
WATABOWさんのレッドテールキャットのことが心配なので
そのことについて、ここに書かせていただきたい。
本来ならコメント欄に書くべきものだが
できればWATABOWさんの目にとまりやすいようにと思い
本文の更新とさせていただく。


レッドテールキャット(RTC)は稚魚は安く手に入り
とてもかわいらしいが、絶対に一般人が飼育できる魚ではない。
これは私がよく行くサイトの受売りだが
最低飼育水槽サイズはW3000×D1500×H1000が必要らしい。
ある場所で飼育しているRTCは
1800×1000×750の水槽で飼育していたらしいが
激突と拒食で死んでしまったらしい。
この大きさの水槽では終生飼育できないという事だ。
D1500というと、ぎりぎり蓋がつけられるかどうかのサイズの水槽らしい。
いかに蓋を分割したとしてもこれ以上になると蓋は無理で
そうなってくると水槽の大きさの水槽室を設けてその中に水槽を設置し
その壁によって魚が飛び出さないようにする、という
まさに水族館級の施設が必要だ。
実は私も最初はそんな水槽を持つことを夢見たが
はっきり行ってこれこそ「絵に書いた餅」であった。
相当広い敷地に余裕を持った家を建てられれば話は別だが…
そしてその水槽は安全のためにはFRPで作る必要があるし
側面から観察したいのであればアクリルをはめ込むか
オールアクリルで作るしかないが
それだとアクリルの厚さは最低30ミリ必要らしい。
うちの水槽ですら25ミリであるのであれより5ミリ厚い板は
見積もりを出したことがないが相当高額になると思われる。
これまた受売りで申し訳ないが
RTCは10ミリの固定してない塩ビセパレーターに丸い穴をあける」そうだ。
固定してある板ですら、人間では割ることはできても
(できるか?少なくとも相当きついと思うが)
穴をあけることができる人はそうはいなかろう。いや、いない。
それを水中で、固定していない板でやってのけるのがRTCらしい。
そのほかにも、聞いた話によると餌代がものすごいらしい。
人工飼料に餌付いたとしても、一食でキャット一袋は軽いらしいし
もし人工に餌付かなかったときには…かかる餌代については考えたくもない。


一般の熱帯魚を飼育していない人が見たら誤解を受けるかもしれないが、あえて書くと
はっきり言ってこの話は、仮にWATABOWさんのRTCが成魚になる前に
拒食や激突で死んでくれれば、WATABOWさんにとっては非常に幸運なことだ。
私が一番心配しているのは、たとえばある程度大きくなったRTCを
中途半端な水槽で飼育していたときに
RTCが暴れてアクリル水槽をぶち破ったとする。
私は幸運にも見たことがないが、アクリル水槽が割れる、というのは
ちょっとひびがはいってそこから水が漏れてくる、なんて生易しいものではないらしい。
一瞬のうちに、まさに「破裂」するそうだ。
狭さから来るストレスで暴れたRTCが水槽の壁に激突し、水槽が破裂する
そうなったときには、もし集合住宅なんかに住んでいれば
階下の住人に迷惑をかけるし
かりに一戸建てや1階に住んでいたとしても
その水槽の前に大事な家族がいたとしたら…
降りかかる大量の水塊、突き刺さるアクリルの破片…
…もう考えたくもない惨事がおきる可能性が極めて高い。
私が心配しているのはまさにこの一点である。


魚に限らず、どんな生物の命も当然大事であり
単なるエゴといわれようとも
私は自分が飼育する魚は終生飼育できることを目指して
それを考えた魚の選び方、飼育環境の作り方をしているつもりであるが
(失敗により天寿を全うできない魚が多いのは私の未熟さゆえであるが)
やはり人間、それも自分の家族と魚の命を天秤にかけることはできない。
私はWATABOWさんを初め、安易にRTCやアリゲーターガーなど
一般人にはとても飼育不可能である魚を飼育している方々には
情が移る前にできるだけ早く
ショップなどに引き取ってもらう算段をつけた方がよいと思う。
その際、その辺の川に放流してしまうのは言語道断である。
よく報道されているように現在多くの地域で
外国産のそれも大型で凶暴な魚の発見・捕獲例が目に付く。
日本の川の生態系は乱れに乱れているが
このままでは取り返しがつかなくなってしまう。
詳しくはこのサイトを参照されたい。
(このサイトはとても有意義なことが書いてあるサイトだが
各々の魚種を飼育するのに必要な水槽のサイズについては
かなり甘いサイズが書いてあると思う。
どちらを信じるかは最終的には個人の判断ではあるが…)
とにかく魚を処分される際は、引き取り先を真剣に探すか
非常につらい選択になる可能性があるが最悪でも
大惨事を引き起こす前に飼育者の責任で魚に引導を渡すことになっても
はっきりいって私は致し方ないと思う。


WATABOWさん、今回の更新は本当に失礼なことを書いていて申し訳ないと思う。
WATABOWさんは、いつも親切なコメントを下さるとてもありがたい方であり
真剣に魚を飼っている雰囲気が文章からよく分かる方である。
だからこそ、私はこの文章を書いている。
前にRTCを買った、というコメントのあとにやんわりと書いたのだが
あれではもしかすると真意が伝わらなかったのではないかと思い
こんなにも(いつものことであるが)くどい文章を書いてしまった。
もしもWATABOWさんが将来上記のサイズの大型水槽設備を設置する予定が立たない場合には
ぜひともRTCの処分をお考えいただきたい。


WATABOWさん、本当に失礼いたしました。
でも、かけがえのない大切な御家族のためにも、どうかご検討ください。
失礼な文章を書いて申し訳ございませんでした。